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愛しのドゥービーズ

ちょうど一年前までは、

長いこと週末の半数はレギュラーで通訳の仕事に出かけていた。

まだ”ハイキュー頼み”もできなかった頃、自分をシャンとさせ

元気とやる気を奮い立たせるために、よく聴いていたアルバムがある。

ドゥービー・ブラザーズ "Best Of The Doobies"

イーグルスと並んでウェストコーストサウンドの代表格とされた

彼らの初期のオフィシャル・ベスト。

発売から30年以上、セールスは1,000万枚を超えたらしい。

ほかにもお気に入りのアーティストやCDは数あれど、

実にうまくテンションを上げてもらえるのは、今も変わらずこれ。

冒頭、China Grove の軽快なカットギターでエンジンがかかり、

つぎの Long Train Runnin' はこれぞドゥービーズ!という大好きな曲。

(ちなみに東京JAZZ 2004『クリヤ・マコトSuper Jazzfunk Project feat. 椎名純平』

 のファンキーなカバーも最高だった…)

一緒に歌いながら「よしやるぞ!」”It's a Showtime!” お仕事モード全開に。

                 (Long Train Runnin' こちらはまた別のベスト盤より)

そのまま全曲45分を聴きながら、着替えとメイク、髪をととのえ、

アクセサリーを選び、急きょ服を変更したらアイロンをかけたり、

もろもろの支度が楽しくすすむ。

同時進行でメロディをハミングしたり、サビは声をあげて歌ったり、

ときにリズムをとり、

ときに(支度を中断してまで)ちょこっと踊ったり(^^♪ 

明るいメッセージがこめられた代表作 Listen To The Music

いかにも”ウェストコーストサウンド”らしく突き抜けてストレートな

Rockin' Down The Highway も確実に歌う。

キリストフリークじゃないのに Jesus Is Just Alright も。

                  (Listen To The Music 元の収録アルバムより)

その合い間には小洒落たポップなナンバーあり、カントリー調あり、

レイドバックした(=いい感じに力の抜けた)曲でひと息つかせ、

優しいラブソングで和ませる、絶妙にメリハリのきいた構成。

そして、高校の放送部でテーマソングのようにかけていた

Take Me In Your Arms のあと、絶対に欠かせない最終曲がくる。

もう出かける支度が終わっていても、時計を見つつ聴いてから出るし

演奏が終わっても支度が済まないときは、前の曲あたりからもう1回

プレイボタンを押す。

Without You

特に思い出があるわけじゃなく、前半はフツーに彼ららしいサウンド。

騒々しいロックという印象かもしれないけれど、我慢して聴いてみてほしい。

最後のサビ?のあたりに、なぜかわたしの琴線に触れる箇所があるので。

この動画でいえば、経過時間 1:50で転調するあたりから

別の部屋にいてもあわててCDプレーヤーの前に戻ってきてギターを聴き、 

2:25からは完全にドラムと合わせ、指でそこらをカツカツ叩いてリズムをとる。

Lady, lady, I can't live without you

レイディ、レイディ、君なしじゃ生きられない

(『レイデー』と聴こえる発音がまたカッコいい!)

ここのハーモニー?コード?に、たまらなく胸が震える。

切ないリフレインからの強烈な終局は、さらりと聞き流して満足。

そしてプレーヤーの電源を切ったら、かならず

「Thank you, Doobies…」とつぶやいて玄関へ向かうのだ。

あなたがたがこんなに素敵な音楽を奏でていなかったら、

わたしのこの時間はなかった。

そんな気持ちをこめて。

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