問題のお相撲さんたちをリーディングしてみた!
相撲ファンでなくても、今回の騒動はいやでも聞こえてくる。
ただの暴力沙汰というには複雑で、しかも事実がいつまでも解明されず
憶測ばかりが飛び交う現実にもやもやするうちに、横綱引退という
大きな決断がなされてしまった。
さすがに「これでいいのか?」と思い、
試しに当事者たちのエネルギーを透視で見てみた。
横綱が3人いることも認識していなかったぐらい、知識も関心も
薄かった私なので、逆に冷静中立なリーディングができるかと。
一部仮名でスピリチュアルな考察をここにシェアします。
●●引退会見における横綱 H富士のエネルギー。
第一印象はとてもシンプルな精神構造。よけいなことをゴチャゴチャ考えない。
「何をするか」「何が大事か」」それだけを中心に行動する。
そして「誰が上か」も重要だ。
気持ち的には、親方とおかみさんがとにかく大切。
お世話になったすべての人に恩返しをしたい。
モンゴルの文化もあいまって、日本の伝統を保持しようとする
相撲界の価値観がすんなり入った。
だから先輩として後輩に礼儀、礼節を教えたいと言ったのも
本当にそうなのだろう。
この段階で悔しさがないのは偉い。残念さ・失望・悲しみ・諦めはあるが、
「このような事態に至っては仕方がない」というきっぱりとした感覚、
潔さが感じられる。これで30代前半とは。
「親方がそう言うなら、悲しみつつも受け入れているなら、
自分もそうするしかない」「何よりそれが横綱たる態度だ」と腹をくくっている。
ただ、本当に悪いことをしたとは思っていないようだ。
可愛がっていた同郷の後輩はまだまだ若く未熟で、至らない点があるなら
自分がしっかり鍛えなければ、躾けなければという使命感が強い。
ちなみにこの日、H富士のクラウンチャクラの色は赤紫という珍しい色だった。
宗教家のような強い信念と静かな情熱。
((会見のH富士からは、激昂して怒りにまかせて殴打、というイメージは
どうしても浮かばなかった。霧に包まれて見えないようでもあり、
私自身にとってリーディングしにくい領域だったかもしれない。
ただでさえ腕力の強い力士が、たとえ平手でも一度や二度でなく叩き続けるなど、
想像するだに恐ろしい。だがそれは腕力の行使とは無縁な素人の感覚であって、
日頃から稽古でも取り組みでも生身の肉体のぶつかり合いをしている同士、
インパクトの強さは差し引いて考える必要はあるかと思う。))
((この時点では、まだ目撃者の証言もバラバラで、
H富士も I 親方も事件当日の詳細を語ることはなかった。
リーディングでもそこまでは部分的にしかキャッチできず、
場所後の相撲協会の理事会と、中間報告の報道を見てから再トライ。))
●●やっと現場のイメージが見えてきた。
H富士に見えるのは怒りよりも、むしろ苛立ちや悔しさのエネルギーだ。
「なぜわからない」「一言でいいから、ちゃんと謝れ‥!」
横綱H鵬に対する非礼をとにかく詫びさせたい。
制裁ではなく、いわゆる愛のムチというやつ。
対してTノ岩は、下を向いて無言でひたすら耐えている感じ。
かすかな頑なさも滲ませている。
一次会では自分を正しいと認め、かばってくれた先輩への甘え。
正しいことをしたのに批判して、さらに説教を重ねるH鵬への反発。
このふたつが邪魔をして、とっさに謝罪の言葉が出せないまま
タイミングを失った。
Tノ岩が詫びるか、H鵬が「もういい、そのへんでやめろ」と言うまでは
他の誰も口出しができない雰囲気で、H富士も引っ込みがつかなかった。
あるいは、H鵬に納得させるまではやめられない感じだったかも。
そして、H鵬はだいぶゆっくりと見守ってから、やっと止めに入った。
ある面では、文化的というより世代のギャップも作用している。
Tノ岩は日本人ならSNSに敏感に反応する世代に近い。
上記の反発と甘えを残した状態で、スマホをちょっと見るぐらい
それほど悪いこと、失礼なこととは思わなかったのかもしれない。
((ここから先、ある意味で事件は当事者の手を離れてしまった。
警察の捜査が最優先ということで一切の公的発言を避けるT乃花親方と、
相撲協会の対立構造ばかりが浮かびあがる。))
((H富士とT親方からの謝罪をはねつけ、メディアの取材に応じず、
Tノ岩を表に出さず、協会による聴取もさせないT乃花親方。
憮然とした硬い表情や、理事会での態度から伝わってくる情報も多いが
ここはあくまでもエネルギーを見てみたい。))
●●理事会の日のT乃花親方のエネルギー。
正義感と使命感。変革を起こすのは自分だけという自負。
いっぽうで孤立無援、まわりは敵だらけという感覚。
少しでも情報を出せば歪曲される、懐柔されるという警戒感。
不信感の塊。頑なさが顕著。
「自分はもっと認められるべき」という不満が根底にある。
力量を信頼して重用してくれない周囲への、敵意に近い心情。
ストイックで純粋だったものが、ここへきてネガティブに。
コミュニケーションを拒絶し、自分の世界に閉じこもっている。
Tノ岩の件をきっかけに大勝負に出ようとしている、感じも。
それにしても、アプローチとして効果的だったかといえば
今のところ逆のように見えている。
事実の解明を自ら遅らせ、不透明なまま放置した間に
被害者の身体のキズは癒えるし、関係者の発言も整理されてくる。
非常に風通しの悪い状況を作ってしまった。
●●この先のこと‥全容解明にはまだ時間がかかりそうだが、
H富士は誇りを保って自分なりの道を歩んでいくだろう。
一番心配なのはTノ岩のメンタルだ。
ショッキングな体験だったのみならず、自分をめぐって
とんでもない騒動に発展し、あれよあれよという間に
慕っていた先輩が引退することになってしまった。
その間、自分は誰にも会えず、言い分を世間に伝えることもできず、
大事に守られているようでいて、ちょっとした軟禁状態に置かれている。
「もう何も見たくない」「聞きたくない」という気持ちになっても、
それが視力や聴力に反映されてもおかしくないのだ。心身の快癒を祈る。
日本の国技はひとつの象徴だ。
思い入れのない私でも、そこが健やかな活気ある場であってほしい。
今はTノ岩がこの経験をバネに、時間をかけてでも強くたくましく
土俵に復帰できる日が来ることを願うしかない。
そしてT乃花親方が柔らかい笑顔を見せて、和やかにお歴々とともに
将来への希望を語れる日が来ることを。
((本当は横綱H鵬と、H角理事長も間接的なキーパーソンなので、
リーディングすればもっと総合的な分析ができるところですが、
これ以上は時間が割けません^^; あしからずm(_ _)m))