トリプル・サンクス ~すべてに感謝~
このところ、いや、いつのことからか。
朝起きて歯を磨くとき、顔を洗うとき、つくづくありがたいな~と思う。
こんなにキレイな水が、いくらでも好きなだけ出てくるなんて。
ボタンひとつで、温かくもなるなんて。
考えてみると、他にもありがたいな~と思うことがたくさん。
厳寒の季節にも、屋内では昼も夜もぬくぬくと暖かくすごせる。
出かければ、電車やバスでもお店でも着膨れしていたら暑いほどだ。
そして「ダイエットしなければ」と焦るくらいに
いつもふんだんに食べ物がある。
「季節ごとの入れ替えが面倒だ」とか文句を言ったり
世間のファッションの動向をいちおう気にするくらいには
着るものも十分にある。
あたりまえのようで、あたりまえじゃない。
世界には、毎日の水汲みが重要な家事になっている地域や
それでもキレイな水の確保はむずかしい地域がたくさんあるのだ。
断水や停電どころか、水道や電気のない土地だって。
安全で快適な暮らしができること自体、しみじみ感謝したくなった。
それを可能にしている社会の仕組み、技術、支える人々に。
それを何とかまかなえている、自分自身の健康と仕事に。
ここまでお世話になってきた、おおぜいの人々に。
なにより、生み育ててくれた両親と家族と友人たちに。
昔の人なら「お天道様のおかげ」と言うところだろう。
わたしも天に、宇宙に、ハイアーセルフに
「ありがとう」の気持ちを送りたい。
* * * * *
すべてに対する無条件の愛はむずかしいけれど、
人でも物でも状況でも、感謝すべき点は見つかるものだ。
そしてなぜか、その”感謝”のエネルギーは自分をも癒す。
何かのサービスを解約するようなとき、
どこかに苦情の電話をするようなときでさえ、
「いつも助かっています」
「長いこと心強かったです」
そんな言葉を、形だけでなく気持ちを入れて伝えると
先方の声がやわらかくなる。おたがいほっこりする。
やや緊張感のあるやりとりを交わしたあとも、
「おかげさまでよくわかりました」
「手続きがスムーズに運んでよかったです」
「ありがとうございました!」
それも明るい声で、ちょっと元気めに言ってみると
相手も意外なほどに恐縮して、和やかに会話が終わる。
そうでない場合も、すくなくとも戸惑っているのがわかって
緊張が解けるのだ。
もちろん、あくまでも打算や計算ではなくて。
これは若いときはできなかった。
そんな場面で明るい声なんて(苦笑)
* * * * *
今ここにいない相手には、心でつぶやく。
前回のブログにも書いたけれど、大好きなCDをかけて聴き終わるとき、
アーティストにひと言かけてから電源を切る。
これはもう習慣になっている。
ドゥービー・ブラザーズなら、特定のメンバーじゃなく
全員にむけて ”Thank you, Doobies!"
アース・ウィンド&ファイアーなら、敬愛するカリスマリーダーに
"Thank you, Maurice!"
インコグニートなら、才能あふれる中心人物に "Thank you, Bluey!"
そんなふうに、心の中ではあっても
ときには通りの向こうに見つけた顔見知りへ軽く声をかけるように、
あるいは恋人の耳元でささやくように、甘やかに、
あるいは目をつぶってしみじみと、静かに。
『素敵な音楽を、ほんとにありがとう!よく作ってくれました』
そんな気持ちをこめて。
* * * * *
そしてルーンやオラクルカードをひいたときは、
使い終わって定位置に戻すとき、いったん胸にあてて目をつぶり
"Thank you, thank you, thank you" と3回くりかえす。
『導きをありがとう』の、トリプル・サンクス。